赤ちゃんと地震2
外に出たら、ほかにも逃げてる家族が1組いた。
意外と外に出てる人は少なくて、
大したことではなかったのかな、
と、さらに心が混乱した。
パパが心配して電話をくれた。
話をしていたいけど、
子ども2人が気になって、
電話にも集中できない。
少し話して、
家に戻った。
番組が速報ニュースに切り替わってた。
まだ、被害の状況や、詳細がわからず、
不安が増した。
子どもともども死ぬかもしれないという恐怖が
体の中で暴れてた。
パニックだけど、
子どものために大丈夫と、
平静を保って、
戸締り、オムツとおやつと水を持って外に出た。
小学生の親子がちょうど帰ってたところにはちあわせた。
学校は休校、
自宅待機だそうだ。
家に戻るのは怖かった。
思い切って、小学校へ避難することにした。
私の街は、いたるところいたるところに
『ここの地域の避難所は〇〇です』
と張り紙がしてあったので、
迷わず避難所に行くことができた。